日本の看護師の1日を追う

tomokito2013-01-18

今日も仕事で長田の病院へ。

今日はベトナムの看護師達が日本の看護師の後ろをとにかく金魚のフンのようにひっついて、日本の看護師達が毎日どのような導線で誰にいつどんな風に接して何をして何を話しているかをとにかく端から端まで見てもらうという日。特に今回は、医療従事者−患者間のコミュニケーションスキルを学んでもらうことが主なので、日本人看護師1人にベトナム看護師2人ずつが付いて、彼らがどのような言葉、動作、しぐさ、行動で患者さんとコミュニケーションを取っているかを見てもらったのだけど、改めてそういう目で見てみると私自身もたくさんの発見があった。

例えば、患者さんに威圧的にならないようにベッドと同じ目線で話をするとか、発語の少ない患者さんにはそっと体に手を添えたりアイコンタクトでコミュニケーションをはかるとか、患者さんの意思や思いを手や目のちょっとした動きから読み取るとか、いつもの癖を覚えておくとか、声をかけるときは必ず名前で呼ぶとか、とにかく自然な動作の中に相手を理解する気遣いがふんだんに散りばめられていることに気がついて、改めて看護師という仕事を尊敬する機会となった。

ベトナム人の看護師が最後にこう言っていたのがとても印象的だった。「例えば、ベトナムで看護師が患者の点滴を変えたら、患者が看護師に『ありがとう』と言うけれど、日本では看護師が患者に『ありがとう』と言う。上から目線ではなく、協力してくれてありがとう、スムーズにやりやすい環境を作ってくれてありがとうという敬意をもって患者さんに接していることがありがとうに表れている」と。

彼らと同様に私もたくさん学ばせてもらってる。