おばあちゃんのこと

tomokito2012-05-28

今日職場にかかってきた電話でとても嬉しい電話が1つあった。それは、2年前に亡くなった祖母の施設で主任を務めていた人からのもの。

この方、2年前にシニアボランティア制度を使ってペルーに行き、先月帰国されたところ。この方が日本を離れている間に祖母は亡くなったのだけど、久しぶりにその方と話をしたことで、職場なのにおばあちゃんの姿がすぐそこにフラッシュバックしてきた。おばあちゃんはホンジュラスから電話をするたびに、「そっちは今何時?」と聞いてくれていて、その質問は日本に帰ってからも私の顔を見るたびに続いた。少しずつ痴呆が進んでいると分かっていても、私が遠くにいたときに話していた記憶が残っているということが感じられて嬉しかった。遠いところに住んでいた人が帰ってきたという事実と、そんな小さな思い出が繋がって、忘れていた色々がにょきっと顔を出した。

「3階に住んでいた利用者のほとんどが亡くなっていたよ。2階に住んでいる人はほとんど残っているよ。でも僕が帰ってきたと分かる人はあんまりいないけどね。」そんな風にふっと笑うこの人のあったかさが伝わってきて、改めてこんな人が働く施設で最期を暮らしたおばあちゃんは幸せだったなあと思った。