ごく普通の

tomokito2012-02-04

全国から5-60人の障害者が集まる集会が、今日から3日間の予定で開催されている。

文化も町の構造も伝統も世の中の常識も障害者はかわいそうという考え方も、それは健常者が作り上げた概念だけど、そうした健常者が作り上げた社会に入れてもらうのではなく、自分たち障害者が社会自体を変えていきたい、と力強く語っていた。今の社会は障害者が普通に暮らしていくのが難しい社会ではあるけど、かといって、障害者中心に社会を作るのも違うんだろうと思う。両方が共存できる社会を両方の視点から作るのが大事なんだろう。ちょうど今回の出張に持ってきた本「ごく普通の在日韓国人」と通じるものがある。

私のやり方と言えば、声高に運動をするのでもなく、何も言わずにひっそりと暮らすのでもない。日本人を装うのでもなく、民族性を強調するのでもない。在日韓国人として普通に、日本で暮らしていきたい。

それでも障害者の自立に関しては、日本がアメリカに次いで進んでるんだそうだ。今日の集会で講演した日本人は人工呼吸器をつけていて、自分で寝返りを打つことも難しいので、ほぼ24時間の介助を必要としている。大学通学を機に自立生活を始め、食べるものから着るものから行くところまで全部自分で決めるというそんな当たり前の生活があまりにも新鮮で楽しいと。親から自立して初めて、自分の生きる道を自分で歩いた感じがしたと言っていた。

現場って楽しい。思っていたように物事が運ばず、壁にぶちあたったりするし、嫌な気持ちになることだって色々あるけど、それも含めて楽しい。