家の掃除や泥かきや

昨日初めて出会った人たちと一緒に寝ても、やっぱり起きるのが一番遅いのは私。2人が「昨日の夜中の雨はすごかったねぇ」と言ってたけど、全然気がつかなかった。朝から神戸に警報が出たりして、起きた瞬間から仕事の電話とか。携帯ってものがあるのも善し悪しだ。

朝、コンビニのパンを食べてから、那智勝浦のボランティアセンターに行き、午前中はまず老夫婦の家へ。家の玄関1.5メートルくらいのところに、浸水したことを物語る浸水線がくっきり残っていて、水災害の恐ろしさを身に染みて感じる。水に浸かって使えなくなった畳や家具などは既に捨てられていたので、板の間の掃除や納屋掃除など。背中が90度くらいに曲がったおばあちゃんがリポビタンDをみんなに配給してくれた。那智勝浦周辺で最も被害の大きかった井関地区は台風の影響で避難勧告が出ており入れなかったので、今回は西側の地区にやって来たのだけど、ここは死者がほとんど出なかったため、気を使ってボランティアセンターに支援要請を出している家が少ないのだとか。でも、今日おばあさんや地元の人と少し話をして思ったのは、被害は横並びに比べられないということ。相対的に見ると被害は小さい方だとしても、畳も布団もなく泥の残る家で昔のような生活ができないことは事実であり、困っているという事実は変わらない。比較するのではなく、支援が必要な人には支援が必要なのだと思った。

午後は、敷地2000坪という繊維工場の泥かき。ここは高台にあるにも関わらず、工場全体が1.5メートルの高さくらいに浸水し、ほとんどの機械が使えなくなったらしい。床一面に流された糸や泥が散乱していて、42人のボランティアでひたすら角シャベルで泥を集めて外に出すという作業を行った。人海戦術ってすごいもので、夕方にはあれだけ汚かった床がホウキできれいに掃かれた状態にまで。あまりの土埃で遠くの人が見えないくらいだったけど、ある程度きれいになった状態を見たら嬉しくなった。社長さんが最後に「必ずや復興します。このご恩は忘れません」と。遠くから応援しています。頑張ってください。

ホテルでお風呂に入らせてもらい、夕方17時に現地を出て、22時に神戸着。行きも帰りもバスを運転してくれたのは、東北支援のために中型免許を取ったというボランティアのドライバーさん。現地で活動をするだけじゃなくて、こうやってボランティアを送迎する裏方さんがいて、活動ができるもの。色々と考えさせられた。

明日は120%筋肉痛の予定です。