Camp in 朝霧jam

tomokito2010-10-09

のぞみとこだまを乗り継いで新富士駅まで行き、そこからバスで朝霧アリーナへ。そう、昨年行ってすっかりそのここちよさにやられてしまった朝霧jamに行くのだ。

このフェスがいいのは、音楽と同じくらいの重点がキャンプに置かれていること。なんてったって、正式名称は「Camp in 朝霧jam」ですから。1万を超えるチケット代を払っていながら、音楽サイトには行かず、キャンプ場でまったりしきっている人たちも少なくない。給食用か!ってくらいのお鍋を運んでたり、家建築してるんですか?ってくらいの基地を作ってたり、昼間から酔っ払ってキャンプ場でひたすら眠りこけている人がいたり、とにかくいわゆる野外ロックフェスの常識とはややずれた感じのなんでもありな空気が流れてる。音楽はザ有名どころからちょっと外れた人たちで、朝霧っぽいゆるい系音楽が多いので、まったりとしていてここちいい。帰ってきました朝霧jam

しかし、今年はそう一筋縄ではいかなかった。テント設営の頃から雨が降り出し、昼ごろには、関西を出る頃に降っていた雨が静岡県にも上陸。昼すぎからはこれでもかというくらいに雨が降り続き、警報並みの豪雨。ゴアの上下にゴアの登山靴、さらには大きな雨傘をさしてライブを見ていたのだけど、こんな嵐の中ライブを見ている自分がおかしくなってしまう程の大雨。車に避難する人や、テントやタープから離れない人たちも続出。でも私の愛する永積さんは言った。「こんな雨の中、こんなにも音楽を聴きに来てくれる人たちがいる。そのことが音楽を強くします。ありがとう。」さらに、こうとも。「僕たちは雨のことを恨んでなんかいない。雨のおかげで今日が忘れられない日になったさ。」彼の声がたたきつける雨と共に心にずんずん響いて、何かと一緒に押し流されるような細い涙が流れたよ。

夜も雨は降り止むことがなく、15年ものの古いテントを容赦なく叩きつける。そんなこともあろうかと、私の山用テントのフライをもう1枚かませておいたせいか、なんとか浸水は免れたものの、マットの下は心なしか冷たく、テントの四隅には水たまり。いやはや、過酷なフェスキャンプとなりました。と言いつつ、雨音を聞きながら、ほぼ起きることなく朝まで寝ちゃったんだけど。