後ろめたいはずはないのに

tomokito2009-11-02

オールナイトを経て朝6時過ぎにホテルに戻ると、今から海水浴に行こうという親子連れが私とは反対方向に歩いて行った。生きている時間帯が、根本的に真逆だけど、楽しいことを純粋に追い求めて生きているとこうなるのだからしゃーないね。昔、東京に住んでいるとき、オールナイトをして家に戻ると、隣の家のご家族にすがすがしい声で「おはようございます」と声をかけられ、それだけで妙に後ろめたい気分になったのを思い出した。

今日も海やプールでうつらうつらして、夕方の大スコールで部屋に避難。そして、夜ボゴタに戻る。

今日読んだBRUTUSの特集「美しい言葉」に、チェ・ゲバラが最後に残した言葉が記されていた。彼は、子供たちに送った最後の手紙で「世界のどこかで誰かが不正な目にあっているとき、痛みを感じることができるようになりなさい」と手紙に書きとめ、銃を構えた兵士に向かって「恐れるな、早く撃て」と言った。いつか人生を終えるとき、私はなんと言ってこの世を去るのだろうか。激しいスコールの中、漠とそんなことを考えていた。