カラカスな日

tomokito2009-10-21

朝一に首都カラカスに戻り、友達んちに戻るためにタクシーに乗ったんだけど、ひどい渋滞と車の故障で10分のところが1時間近くもかかった。Joseママから聞いた話では、ベネズエラは世界で一番ガソリンが安く、車を満タンにしても2ドル程度なので、とにかくみんながどこに行くのにも車を使うと言う。なのに、道路は15年前からほとんど変わっていないため渋滞がひどく、さらにガソリン代を気にしないせいで冷房をガンガンにつけたりするので、インフラも環境も問題山積なんだとか。

この国で色んなベネズエラ人と話をしたけれど、チャベスのことを支持しているベネズエラ人には未だ1人たりとも会ったことがない。もちろん、チャベスを支持していると言われる貧困層と接する機会はほとんどないけれど、彼が今までに行ってきた政治や改革がいかにこの国を堕落させているのか、私が話した10数人のベネズエラ人達はチャベスの悪態について話し始めると止まらなくなる人がほとんどだったのに、チャベス憲法を変え、大統領の任期を変更し、さらに大統領のポストに留まろうと画策している。民意って何なんだろうね。

今日は1日カラカスの街をウロウロして、ロスロケス諸島やコロンビア行きチケットを買ったり、博物館に行ったり、公園でランチしたり、歩行者天国を歩いたり。カラカスは中南米で一二を争う治安の悪さだと言われており、外務省はカラカスを「渡航の是非を検討してください」地域に定めているけれど、人は普通にそこで生きている。数字に表れる治安の悪さはもちろん事実だけれど、それはそれ。危険な目に合う確率こそ高くても、人はそこで生きているんだということを改めて感じて、ふと昔見た「ガーダ:パレスチナの詩」を思い出した。

家ではJoseママがパソコンに向かって何かの記事を執筆中。彼女はすでに仕事を退職していて「私はたまにフリーランスで働いている程度の、悠々自適の退職者なのよ」なんて言っているけれど、退職しても学び続ける姿は素敵です。