言葉の成り立ちが示すもの

10年来の友達とさし飲み。

ビール片手に酔っ払いが2人、政治から宇宙人まで色んな話をしてたんだけど、その友達が面白いことを言っていた。日本語では1/3のことを「3分の1」というように分母を先に読むけど、英語やスペイン語では「One third」もしくは「Un tercio」と分子を先に読む。つまり日本語では「3の中の1」という言い方をするのに対して、英語やスペイン語では「1は3の中にある」という言い方をする。それって、日本語が最初に全体を提示することに重きを置くのに対して、西洋ではあくまでもいくつあるかが大切だということではないのかという話になった。そうやって考えてみると、日本の住所はまず県から始まってその後に市、町、丁目、番地と続くのに対して、英語やスペイン語ではまず番地、その後に町、市と続く。名前だって、西洋では名前が最初で名字がその次だけど、日本ではまず名字があってその後に名前が来る。

日本は全体が先、西洋は核心が先。日本人は全体の中での自分の立ち位置や和を大事にするけど、西洋人はあくまでも個を主張するというそれぞれの文化背景や性質を表してるんじゃないだろうか。