メンドーサ

tomokito2009-07-08

朝9時すぎにメンドーサ着。さ、さむい。毛糸の帽子にマフラー、フリース、革のジャケットに手袋。どれもホンジュラスで使えないものばかり、ここぞとばかりに着込む。

今日は仕事でこっちに来ている友達と夕方に合流するので、1人でのんびり町散策。観光案内所で見所を聞いたところ、ヘビ博物館があるよと教えられた。わざわざアルゼンチンでヘビ見なくてもいいかなと思っていたんだけど、博物館の前の「アナコンダがいます!」の看板にひかれて入っちゃう。お客は私1人。ずらっと並んでいるショーケースを端から色々見て回ったんだけど、どのヘビも全く動かず、どれが本物でどれが偽物か分からないので、係の人に尋ねたところ「全部本物だよ」とのこと。で、この人、おもむろにショーケースを斜めに傾けて勢いよく右や左にガタガタと揺らし始めた。ね、ねぇ、ここに「ケースには手を触れないで下さい」って書いてあるんですけど。触れるどころかものすごい勢いで揺らしてるよ、、、と思っているところに、突如中にいたヘビがグォッと口をあけ、頭を持ち上げ、シューっとすごい音を立ててこっちを威嚇してるじゃないですか。分かった、分かった、全部本物だって分かったから、揺らすのはやめて下さい。ちなみにヘビってまばたきをしない動物なんだって。どうりで目が乾いて偽物みたいに見えたわけだ。

予想以上に面白かったヘビ博物館を後にして、町をぶらぶら歩いていたら、私の後ろを誰かが歩いてる。ホンジュラスでは、強盗や泥棒にあわないよう、前後ろを常に注意しながら歩いているので、そっと後ろを振り向き怪しい人ではないことを確認したら、後ろを歩いていたおっさんが近づいてきて「俺のことを見ていたみたいだけど、俺に興味あるのか?」と近寄ってきた。ひどい誤解です。

夕方、バスターミナルに預けていた荷物を取り出そうとお金を出したら、出したお札が偽札だと判明。まじですか!よく見ると確かにカラーコピーで作られたちゃちい偽札だったんだけど、こっちのお金に慣れていないから気がつかなかった。両替所ではちゃんと透かしてチェックしてたのに、どこかで掴まされたんだろう。悔しいので1枚タクシーで使ってみたところ、何も言われなかったけど、なんか悪いことをしたような、でも私だって被害者なんだから当然という複雑な心境に。もう1枚はとりあえずアルゼンチン在住の友達に渡しておいた。ま、10ペソ札(300円程度)だから、大した額ではないんだけど。

夕方ワイナリーのあるホテルに到着。この旅一番の贅沢でマッサージやワイン風呂がついたワインセラピーなるものを受けて、極楽気分に。しーあーわーせー。さらにワイン試飲会なるものがあって、ワインのさわりを教えてもらう。3つのワインをテイスティングさせてもらったんだけど、匂いだけ嗅ぐとものすごく甘いのに飲んだら甘みがなく酸味の強いワインだったりして、ワインの奥深さを味わった。ワインのことを勉強したくなる私はあまりにも単純でしょうか。

部屋でシャンパンを飲んで気持ちよく酔っ払い、友達とコイバナに花を咲かせる。人にはそれぞれ、ここまでは人に話すけどここからは人には話さないという境界線があると思うけど、その境界線近くまで色々話せる友達って貴重だね。