Soul Flower Union

確か、きっかけは10数年前にフィリピンの安宿で出会った旅人が勧めてくれたことだったような気がする。ニューエスト・モデル時代から考えると、息の長いバンドだなぁという印象。

ソウルフラワーがいいのは、歌の強さを感じられるところ。正面からロックにぶつかっている感じが好き。反原発とか、非戦とか、アイヌとか、辺野古とか、ともすれば偏りがちな反体制を真正面から歌っているところが真っ直ぐでいい。左寄りだと感じる人もいるかもしれない。でも右とか左とか反体制とかそんなんじゃなくて、純粋に歌が自由や平和や愛を呼び寄せている。それだけで十分じゃないだろうか。ソウルフラワーを聴いていると、歌でこそ伝えられるものが確かにそこにあって、国とか国境を超えて魂に響く音があるんだって確信できる。そういう意味では、清志郎と通ずるものがあるのかもしれない。

1月17日、阪神大震災の日は満月だったという。満月の夕は、美しいだけじゃないかもしれないと思うようになったのは、彼らの歌を聴いてから。

「傷つけあって、うたは自由をめざす。手を取りあって、うたは自由をめざす。」(「うたは自由を目指す!」より)

http://www.youtube.com/watch?v=LXFtgQVVgIM:MOVIE