おばあちゃんと長電話

淡路島に住む祖母と電話。93歳になるのに1人で住んでいて、さらに杖も使わずに歩く。「転んだら大変やから、杖は使った方がいいんちゃう?」って言ったら、「いや、使わへん。プライドが許さんねん」って。何かあってからでは遅いかもしれないけど、でもこういう気持ちもなんか大切な気がする。

このおばあちゃん、ドイツ語を勉強していたことがあると昔の雑文に書いたけど、大学時代の寮で食事のことを「エッセン」と呼んでいたから、結婚してからも旦那さんに「そろそろエッセンの時間やで」って言ってたんだとか。「エッセン」って上品だけど、関西弁が混じるとなんか別の言語みたい。

「話はつきないけど、そろそろサルサに出かける時間やから切るわ」と言うと「サルサはクルクル回るからスケートの靴を履いたらええねん」と。「スケートの靴で踊ったら、相手の男の人が血まみれになるわ」と私。「アイススケートの靴ちゃうで。ローラースケートや。あっちの方はクルクル回れるやろ」とおばあちゃん。

「ほんまやね」と笑いながら電話を切ったけど、そんな靴履いて行っても踊ってくれる人はいないやろうから、その案は却下です。また電話するね。