ゆれるにゆれる

レイトショーで「ゆれる」へ。音や光のオンとオフ、映画としての見せ方や演出が非常にうまい。五感で示すところが西川監督風。オダギリジョー香川照之も格別。映画館で見てこそ映画の本意が感じられる映画だった。

見終わった後にたくさんの疑問と不思議な余韻が残り、そして色んなことを考えさせられ、映画終了後マクドの地下で映画について友達と議論。議論は兄弟愛から劣等感、人間の多面性に発展し、終電時間を気にしながらあつく語る。帰りの電車の中でも色々考える。あの時彼が発した言葉は何を意味していたのか、何故彼はあそこで嘘をついたのか、体の傷は何を意味すのか、本当は何がどうだったのか。

考えても特に答えがあるわけじゃなくて、だからこそ面白い。涙がじわっと浮かび、でもこぼれない。そんな映画でした。こういうの好き。