モザンビーク→スワジランド

朝6時に起きてパッキング。と言っても友達に持ってきた日本食やお土産や雑誌がなくなったので、荷物が半分くらいになった。神戸に帰るときの荷物の方が多いかも。友達にバス乗り場まで送ってもらい、スワジランド行きのミニバスに乗り込む。バスというよりバンって言うやつだね。10人くらいが乗って、いっぱいになったら出発するというもの。残ったモザンビークのお金を南アのお金に変えていざ出発。

道はきっちり舗装されていてバスはものすごい勢いで走る。いかにもアフリカという大きな大地が続く風景をずっと眺めていたんだけど、気がついたら寝てしまっていたみたい。あっという間にスワジランドとの国境に到着。国境はとても閑散としていて、働いている人達はとても暇そうだった。

今回の旅でページがなくなってしまいそうに膨れあがったパスポートにハンコを押してもらってスワジランドに上陸。大地はどこまでも続く。周りの人達との会話も一通り終えて、こっそりiPodで音楽を聴いちゃう。マラウイにいる友達が昔くれたN'DANAというグループの音楽があるんだけど、その音楽がこのアフリカの大地にぴったりで、なんだか急に自分がアフリカ大陸にいるんだという気がしてきた。歌詞の意味は分からないんだけど、リズムや音楽がすごく心に響く。リズムが大地を包み込む感じだ。こういう音楽を聴いていると音楽は国境を越えるんだとつくづく感じる。無心にジャンベを叩きたい。

スワジランドのManziniに到着し、友達に電話。イギリスを去ってからだから1年ぶりの再会。こんなすぐに再会出来るとは、世界は便利になったものです。明日からは私のアテンドのためにしばらくお休みを取ってくれているんだけど、今日までは仕事なので、私を家に連れて帰ってからすぐに彼女の職場に戻っていった。私は家にいる彼女の弟とお喋りしたり、お昼寝したり、学校から戻ってきた子どもたちとゲームをしたり、絵を描いたり、歌を歌ったり。彼女には9歳の女の子と11歳の男の子がいるんだけど、女の子のSibusisiweはとってもお喋りでとにかくフレンドリー。そしてとっても優しい。数日前にお兄ちゃんの誕生日だったというので、何をプレゼントしたかと聞くと「私はね、まずHugをプレゼントしたよ。それからCDをあげたの」だって。Hugをあげたよ、ってところがとってもあったかい。

特にどこに行くわけでもなくのんびり過ごして、1日を終了。私はアフリカの大地にいる。そう思うだけでなんだかむずむずして、それからにんまりする。