僕たちは1つの船に乗ってるんだ

昨日から小学校の算数の授業を見せてもらっている。「言ってることが、よく分かんないよー」と言った子供に対して、先生がその子を褒めた。「えらい。よく言えたな。みんなも、○○ちゃんみたいにちゃんと質問するんだよ」。分からないと言ったその子を褒める先生がすごいと思った。

授業の後、先生が私たちに授業解説をして下さったのだけど、そこでこんなことを言っていた。「僕はいつも子供達に『僕たちは1つの船に乗ってるんだ』と言います。1人が船から落ちたら、ぶくぶくと沈んでいくんじゃなくて『助けて』と言うことが大切です。『助けて』という言い方を教えてあげることも大切です。先生は1人しかいないから、友達の助けも借りることの大切さも教えてます。そうやって『もがき方』をみんなで学んでいくんです。」なんか、鳥肌が立った。

出来ないことを教えるんじゃなくて、出来ないときにどうしたらいいかを教えるのも、先生の大切な役割なんだね。