英英辞典についてあつく語る夫

tomokito2017-09-21

夫は英英辞典が好きだ。今日はアメリカから待望のネイティブの大学生用英英辞書が届いたということで、晩ごはんの後からずっと嬉々として色んな言葉を調べては「ほほぅ!」とか「すげぇ!」とか「まじか!」とか言っている。

今日届いた辞書で一番に単語を引くとき、子供のように目を輝かせながら「Loveを引こうか、Lifeを引こうか」とひとしきり悩んでから「Love」を引いていた。かわいいやつじゃのう。

20歳前で英英辞典に出会ったときの衝撃をなんとも嬉しそうに話してくれたんだけど、英和辞典が訳語の羅列である一方で、英英辞典は言葉が持つ本来の意味を説明してくれていて、それまでぼんやりとしていた英単語が輪郭を持ってハッキリするというそのプロセスが楽しいんだって。また何故その言葉がそういう意味になったのかという背景を説明しているのも面白いらしい。お酒が入って上機嫌になっているのも手伝って、英英辞書は「最高の本」なんだ!とあつく語っていた。

例えば、Passionは日本語に訳すと「情熱」という一言で終わってしまうけど、この英英辞典で引くと「the sufferings of Christ between the night of the Last Supper and his death」つまり、「キリストが最後の晩餐から死ぬまでの間に感じる苦悩」と書いてある。確かに「情熱」と訳される前段階のその言葉の成り立ちが書かれていて、今までPassionという言葉を一面的に捉えていたんだということが分かる。

夫があつく語る英英辞典の面白さがちょっと分かる気がした。ちょっとだけね。