好きな分野のプチ先生

tomokito2017-05-03

夫の学校の文化祭へ。

まず朝一で行ったのは、生物部主催のカイコの解剖実験。顕微鏡を大画面に映しながら、体の構造を説明しつつ切っていく。見ている子どもも大人も目がらんらんとしているんだけど、何よりもそれを説明している生徒がとても楽しそうで、こちらも引き込まれる。カイコの中には生糸を生産する臓器部分があって、それがめちゃくちゃ長くてビックリ。

次は「東北と僕たち」と題した東京の高校生、福島の高校生、神戸の高校生をネットで繋いだ対談会。学生が、東北で見て来たことをこうやって一般の人達に伝えたいという思いがエライ。中には、東北を支援する個人や団体を支援する団体を立ち上げた高校生も。

お昼を挟んで、ユニセフ講演&討論会。こちらは長年ユニセフで働いてきた大学の先生が講演をしつつ、そこに高校生が絡んで自分達がどうやって世界の将来に関わっていくか、自分達に出来ることは何かを討論していくというもの。先生の話自体もとても面白かったけど、何よりもそれを受けて何を感じたか、高校生達が自分の言葉で飾らず思いを伝えていく姿に、なんというか胸を打たれた。

最後は公開ディベート大会。東京の高校生も参加して、そのときにくじで決められたお題をもとに、30秒を3回ずつディベートし、観客の拍手によって勝敗を決めてトーナメントを勝ち上がっていく。拍手の大きさが判別つかないときは、デシベル数をはかるという徹底ぷり。お題は「メールでの告白は禁止すべきか」「朝ごはんはパンかごはんか」「ポケモンGOを禁止すべきか」「死刑を廃止すべきか」など、聞いている方も分かりやすいお題が多く、笑いあり深みありで楽しめた。それにしても、中学生や高校生がこんな観衆の前でディベートするなんてすごい。

そんなこんなで、朝9時から15時までみっちり楽しんだ。何よりも、どの場面でも学生が好きなことに打ち込んでいる様子がとても楽しそうで、そこら中にその楽しさが渦巻いている感じがよかった。文化祭は、自分達が好きな分野でプチ先生になれる場なんだね。