「ヴィンセントが教えてくれたこと」

tomokito2015-09-30

土曜日の代休。

せっかくのお休みということで、ずっと見たかった映画「ヴィンセントが教えてくれたこと」を見に行く。レディースデーとは言え、前2列以外は全て満席。9/5に公開されてから3週間以上経っていることを考えるとかなりの人気らしい。そして、映画を見終わって納得。なに、このここちよい余韻。

不良オヤジといじめられっ子のキャラ設定はよくある映画で、「グラン・トリノ」を彷彿させるような組み合わせだったけど、ウィットに富んだ会話やクスッと笑う場面の数々、ふと心温まる言葉、冷たさと優しさの裏返しが心にじんと染みた。それはあかんやろ!と突っ込みたくなるシーンもあったけど、それが鼻につかないのもこの映画のしっくりポイント。そして、「聖人だって人間なんだ」というオリバーの最後の発表会で涙。なるほどSt.Vincentという原題はそことかけていたのか。

そういえば、先週は義母がエキストラとして出演していた中国の映画「黒衣の刺客」を見に行った。ネットでの評価があまり高くなかったから、お義母さんを見に行くというつもりで行ったのだけど、これがいい意味で裏切られた。台詞ではなくその仕草や表情や風景や空気感で語るというハリウッド映画にはないアジアらしい描き方が随所に表れていた。その分ちょっと複雑で、その沈黙度合いに逆疲れしてしまうようなところもあったけど、映画だからこそ伝えられるようなエッセンス満載の壮大な映画だった。そしてお義母さんは映画でも美しかった。エンドロールには名前も出てきたし、焦点はあっていないもののパンフレットにも載っている。うふふ、すごいな。

https://www.youtube.com/watch?v=QKibvLIGres:MOVIE