小さないじわるを消すだけで

tomokito2015-05-22

ランダムに色んな種類の本を図書館に予約している。今日は、図書館から連絡のあった本を取りに行ったのだけど、そのタイトルが「小さないじわるを消すだけで」というタイトルで、一体私は自分が何を目的としてこの本を借りたのか思い出せずにいた。で、著者を見て思い出した。新聞の書評に載っていた、ダライ・ラマ14生とよしもとばななの対談集を借りたのだ。

彼女は言う。「人間には、本能的に、自分にとって重たくなる、負担のある、違和感のあるものを避けようとするところがあります。それは正しいことですし、自分を守ることはとても大切です。それが行き過ぎて、いわゆる慈悲の心を失ったときが問題だと思います。」そして彼女はそれを「小さないじわる」と呼ぶ。これが今の私にはとてもしっくりくる。自分の中にそんな小さないじわるが潜んでいると感じることがあるからだ。彼女は言う。「小さないじわるは、匿名性があり、日常的には他者も自分も著しく害するものだと」と。読み進める自分の心がちくちくする。

世の中には、この小さないじわるに端を発して大きないじわるに発展していることがたくさんある。小さないじわるが小さいままで終わるように、小さないじわるが少しずつでも自分の中でなくなるように、まずは自分が自分に打ち勝たないとだめだなと思う。本を読み進めるたびに、弱い私が見え隠れ。