「春を背負って」「ぼくたちの家族」お得2本立て

tomokito2014-10-04

パルシネマで映画「春を背負って」と「ぼくたちの家族」。どちらも見たい映画だったので、ちょうど良かった。どちらかと言うと一般的な評価としては「ぼくたちの家族」の方が高評価のようだけど、どちらも本当にいい映画だった。どちらもほろっときた。

「春を背負って」は山の映画。遭難者を助けようとして亡くなった父親の跡を継いで山小屋を経営していく息子と彼を取り巻く人達の話なんだけど、山はずっとそこにあるんだと感じてその自然の営みにほっとすると同時に、容赦ない自然の荒々しさに人間のちっぽさと自然の雄大さを感じた。それでいて、だからこそ、山には人が絶えなくて、山を居場所に求める人が多くいるんだろう。久しぶりに山小屋泊で山に登りたくなった。

「ぼくたちの家族」は母親に脳腫瘍が見つかってからの家族を取り巻く物語。家族には色んな形があって、正解とか不正解とかなくて、だからこそこの映画は「ぼくたちの家族」って名付けられたのかも知れない。一家の主なのになんとも頼りない父親、色々やらかしてるのにやけに天真爛漫な母親、自分が家族をどうにかしないという義務感に駆られる生真面目な長男、ちゃらんぽらんなのにその明るさがどこか家族を救ってる次男。それぞれのキャラクターがバラバラなのに、1つの家族としてどこかお互いに寄り添っている感じがたまらなく良かった。

どちらの映画も池松壮亮が出てるんだけど、この人いい演技する。覚えとこう。