映画「ひかりのまち」

夫が1、2を争う程好きだという映画のDVDを見た。「ひかりのまち」。夫がそんな好きな映画を私が好きになれなかったらイヤだなと思いつつ観賞。良かった。すごく心に染みるいい映画だった。

映画は淡々と進む。小さな喜びや小さな悲しみが少しずつ出たり入ったりしながら映画は進んでいくけど、特段大きなストーリー展開があるわけでもない。でも、人は誰かを愛し、誰かに愛されながら、でもどこかで物足りない何かを感じながら、それでも愛に支えられて生きていくのだ。なんとも切なく、なんとも哀しく、なんとも幸せな映画だった。感情に寄り添うようにぶれるカメラワークがいい。ロンドンの切り取られたたくさんの町の表情にかぶさるマイケル・ナイマンの音楽も秀逸。目をつぶって映画を見ても、きっと泣きそうになる。そんな音楽と映像と感情に囲まれた映画だった。

映画はあまり2回目を見ない私だけど、これはもう1回見たいかも。