映画「さよなら渓谷」

tomokito2013-06-26

水曜映画部、今日は「さよなら渓谷」を見た。

音楽や効果音のない淡々とした描写の中に、苦しさや哀しさや苛立ちや諦めや切なさがいりまじっていて、とても苦しい。苦しいけどその根底に愛があって、でも幸せになることに振り切れないジレンマがあって、じりじりする。私は「悪人」に似てると思い、一緒に見た友達は「ゆれる」に似てると。あとからチラシを見てみると、原作者は「悪人」の吉田修一だった。チラシには「ゆれる」の西田美和監督のコメント。「生き欲と死に欲の淵こそが、人の出会う場所であり、人間の帰る場所なのか。」

見終わった後、お互いの感想を延々と喋りながらラーメン。塩ラーメンはあっさりしたものかと思いきや、ここのは魚介ダシがたっぷりきいたどろっとした塩ラーメンだった。でも基本どろっとしたこってりスープ好きの私は好みの味でにんまり。

映画とラーメンはとてもワンダフルな組み合わせである。