卒業のかほり

tomokito2013-02-07

夫が6年間持った学年の卒業式。6年間でワンクールらしいんだけど、今の学校で働き始めて初めて受け持った学年だから、きっと感慨もひとしおなんだろう。テストの採点をしながら横で答案を垣間見たり、晩ごはんを食べながら生徒の話を聞いたり、たまに生徒が家に遊びに来たりしていたから、私が担任していたわけではないくせに、なんとなく私も彼らを送り出す側の気分になっている。

卒業式の後生徒が何人か我が家に遊びに来ていたらしく、私が帰宅するのを待って、そのままみんなで近所のお好み焼きやさんへ。お好み焼きを食べた後もまた一緒に家に帰ってコーヒー飲んだりして、これから受験を控えている彼らがこんなに遅くまで先生のうちにいていいもんだろうか?と思ったりもするけど、彼ら曰く「卒業式の後は、もう高校3年生ではない!」とのこと。

生徒が帰った後、夫がもらって帰ってきた色紙やメッセージカードを読んでたんだけど、「トモコは俺がもらった」とか「高1の頃、初めてあなたを見て惚れました byトモコ」とかとか、なんで私の名前がメッセージに出てくるわけ。さらに「先生の奥さんよりぼくらの方が付き合い長いんですよ!忘れないで下さいね」とか「先生が結婚するとは思いませんでした」とか、そんなコメントもちらほら。極めつけは私の似顔絵らしきものが色紙に書いてあって、私の髪の毛の代わりに胴体をくねらせた蛇が私の頭の上に一杯乗ってる絵ってどうよ。確かに、髪型は近いもんがあるけどさ。

未だかつてもらったことのない大きな花束がダイニングテーブルに飾られて、卒業のいい香りがする。