まけないぞう

仕事でお世話になっている団体の方が職場にやって来て、「遅くなったけど結婚祝いを持ってきました！」と言って、東北の被災者がタオルで作ったゾウをプレゼントしてくれた。

このゾウは「まけないぞう」と言って、全国から不要になったタオルを寄付で集め、被災者がそのタオルでゾウを作るごとに100円もらい、それを400円で販売しているというもの。阪神淡路大震災のときから始まり、既に15万頭が販売されている。タオルを寄付する人も、作る人も、それを買う人もそれぞれの気持ちが込もっていて、みんながハッピーになるという仕組み。いつも団体のメーリングリストで、被災者の人たちがこれを作ることによって、ストレスが発散できたり、誰かの役に立てるということが嬉しかったりするという話を読んでいて、とても共感していたのだった。買おう買おうと思っているうちにプレゼントされて、なんとも嬉しいような、先を越されたようなこそばゆさ。

仕事の相手となる人たちからこんなあたたかい気持ちをもらうと、この仕事をしていて良かったなと思う。来年も1つ1つの仕事に誠意を持ってがんばりたいという気持ちにさせてもらった。