伯父のお通夜

伯父のお通夜。とても安らかなお顔だった。

祖母を亡くしたときの私のように泣きじゃくる人はいなかったけど、みんなとても寂しそうだった。お通夜に行くということは、亡くなった人のご冥福を祈ることはもちろんだけれど、亡くなった人の伴侶や兄弟、子どもなど、近しい人の寂しさに寄りそうということなのかもしれない。

帰る前、父の姉である伯母に「おばちゃん、あんまり気を張りすぎないようにね。また来るね。」と声をかけたら、いつものほほんと明るいおばちゃんが涙ぐんで、心の奥の方から「ありがとう」と言った。重みのあるありがとうだった。