人間失格

仕事が忙しい日が続くと、どうしても家と職場の往復だけになってしまうので、今日は強引に仕事を切り上げてインド料理&映画「人間失格」。

どこまでも暗く堕ちていく、おてんと様の出ているときには見れない映画。暗い映画でも、普通はちょっとくらいアップダウンがあったり、笑いがあったりするものだけど、これは違う。ひたすらに延々と朽ちていく。でもその朽ち感が嫌いじゃなかった。終わり方も大げさでなく、暗くさりげなく終わっていって、後味は意外に悪くない。原作はもう20年近く前に読んだので、重たい感じすら覚えていても詳細まで覚えておらず、だから逆に本の細部まで映画に求めることなく新鮮に見れたのかもしれない。

彼の人生は決して理想的なものではないかもしれないけど、それでも人間に失格も合格もないんじゃないかと思う。