インビクタス 負けざる者たち

最近仕事が忙しく、家に帰ってから脱力感のままご飯を食べ、お風呂に入って、何も考えずにただ寝るという日がしばらく続いたので、今日は何が何でもアフター5!と題して、兵庫県立美術館男鹿和雄展」、映画、そして居酒屋という理想的な花金を過ごす。

今日の映画は、クリント・イーストウッド監督インビクタス 負けざる者たちアパルトヘイトを撤廃したマンデラ元大統領と南アラグビー代表を追った本当の話。クリント・イーストウッドにしては正攻法すぎる感じがやや拍子抜けするところもあったけれど、それでも国を変えようとする力、自分たちの国は自分たちの力で変えられると信じて諦めない力に圧倒された。白人に捉えられ、30年近く牢獄に入っていてもなお、憎しみからではなく共生から変えていこうとする信念を、一体どうやって持ち続けいられるのか。彼は言う。「僕の家族は4200万人だ」。鳩山さんもそんな風に思ってくれているだろうか?

さらに、この映画で流れていた国歌「Nkosi Sikeleli Africa」は、協力隊に入る前の訓練所で、みんなで練習して歌った曲。これから世界各国に散らばっていく仲間達で、心を合わせ、自分たちの想いや夢やまだ見ぬ人たちへの希望を込めて何度もみんなで歌った曲。今日、久しぶりに歌を聞いて、10年前のあの時の気持ちを思い出した。

すがすがしい気分で映画館を後にして、居酒屋へ。終電前の一杯の予定が、23時を越え、24時を越え、25時を越え、26時を越え、チャリは駅前でお留守番してもらい、タクシーで我が家へ。

神戸に帰ってきて一番良かったことは、こうやって心からの友達と惜しみなく時間を共に過ごせること。

http://www.youtube.com/watch?v=H8iZ8jIqrQo:MOVIE