アツアツの感覚

ちょうど良い熱さの感覚って国によって違う。例えば、同僚は熱いコーヒーが飲めないからと水を注いでぬるいコーヒーにしたりするし、お店で出されるスープは私からするとアツアツさが足りない。ここには日本のようにアツアツこそが作りたての表れ!という文化はないし、アツアツのお茶をフーフーしながら飲むことに喜びを感じることもない。一方で、日本では普通に冷たいお弁当を食べるけど、こっちでは冷めた食物を食べる習慣がないし、ざるうどんや冷やしナスのような冷たい食物もほとんど存在しない。

そう言えばこの国にある温泉でも、一番熱い温泉場には日本人が集まり、ぬるい温泉場にはこっちの人が入り、お互いがお互いを珍しそうに眺めていたと聞いたことがある。

ちょうどよい熱さというのは、体が感じるものではなくて文化が作り上げるものなんだね。