紙の辞書のいいところ

電子辞書が壊れてしまったので、最近紙の辞書を使っている。調べるのに時間がかかるし、重たいし、会議で使えないしと文句は色々あるけれど、電子辞書と違っていいなと思うところがある。それは、例文がすぐに見えること。

辞書の命は例文だと思う。もちろん、その単語の意味そのものも大切なのだけど、単語の意味が分かっただけでは理解は出来ても自分の言葉として使えない。その単語をどんな風にどんな場面でどのように使うのかがイメージ出来て初めて、やっとその言葉が自分のものになるんだと思う。例文は、その絶対に間違わないシチュエーションをイメージさせるための欠かせないツールだ。そのイメージがきっちりと脳に焼き付けられば、次に同じような場面になったときに自信を持ってその言葉を使える。それが言葉が自分のものになる過程なんじゃないだろうか。

そう言えば、大学受験のときにはジーニアスを愛用していたのだけど、あの辞書を手放せなかったのは例文が素晴らしかったから。しばらく紙の辞書を使い続けてみるのも悪くないかもしれない。