数字に表れないもの

今日は以前働いていたNGOの総会。カンボジアやフィリピンから現地スタッフも来ていて、久々の再会。子供達の結婚や出産の話しに嬉しいやら心配やらちょっと寂しいやら、久しぶりにカンボジアで働いていた頃の母のような姉のような気持ちを思い出す。

今年度の予算や活動報告を終えてから責任者であるフランス人が付け加えた。「今日報告したことは単なる数字や事実の羅列であるけれど、私たちの活動はむしろこうした数字や事実に表れない部分にこそあると思っている。」そう言って彼は今年フィリピンで亡くなった子供の話をした。フィリピンの現地ディレクターが続けようとしたが涙で話しが出来ず、ただただ涙がポロポロと溢れ出た。

今の私は教育プロジェクトを行っている人や組織から報告を受ける側なんだけど、ついつい表に表れる数字にとらわれがちになることがある。けれど、報告書に見えない部分をきっちり読みとれるような仕事を心がけたい。