リーダーシップとは

職場の上司の送別会。

最後の挨拶でこの方がこう言っていた。「リーダーシップには2つの大切なことがあると思っています。1つは人間性、そしてもう1つがビジョン。自分は教育に対するビジョンがある程度はあったとは思うけど、人間性には自信がなかった。信じるビジョンに向かうという強い想いがあったからこそ、ともすれば強引に色んな人を振り回したこともあるかもしれない」と。

人が良くてもビジョンがなければダメだし、ビジョンがあっても人が出来ていないとそのビジョンを組織で共有することは出来ない。この方は謙虚に挨拶をされていたけれど、この人程この両方を兼ね備えている方はいないんじゃないかと思う。物腰柔らかくしなやかで、でも芯と筋が一本びしっと通っていて説得力がある。シンプルで分かりやすく、そして教育に対する情熱に溢れているのに、押しつけがましくない。こんな女性になりたいと思うと同時に、こんな風になれるよう今を頑張ろうと思わせてくれる方。最後の会議での発言を聞き、じわっときている人が私だけではなかったことからも、この人の異動がこの部署に与える影響は大きいだろう。枝葉よりも木や森を見る。その視点を教えて頂いた。

明日の人間ドックに備えて、あんまり飲んだり食べたり出来なかったけど、こんなに素敵で尊敬できる人と共に仕事を出来たことが、本当に幸せなことだと思えて嬉しかった。