東大入試 至高の国語「第二問」

tomokito2016-06-17

新聞に掲載されていて気になった本を図書館で借りて読んでいる。その名も「東大入試 至高の国語「第二問」」。

今は出題されていないらしいんだけど、1999年まで東大の国語第二問は文章を読んだ上で感想や考えを200字で書かせる問題が毎年出されていて、この本ではその問題の本質を問うてる。映画もそうだけど、本って基本的に自分の主観的解釈で読み進める。著者や作者がどのような意図でそう書いたかは別のところにあるかもしれないけど、そんなの本人に直接聞いてみない限り100%は分からない。東大入試の第二問を解説しているこの本の著者はどうしてこんな確信を持って他人の文章の意図がこうだと言い切れるのだろう。

例えばとある詩が出題されているとする。私はこう思うな、と思って読み進めると、この本の著者は私のその考えを「こう考える人が多いけど」と前置きをして否定する。まさに私の考えたことをを指摘されるとしょんぼりしちゃうけど、でももしかしたら、この詩の作者は私と同じ考えだったかもしれないよね?

でも、自分とは違う解釈や本意かもしれないところを教えてもらえると、同じ文章が違ったエネルギーをもって迫ってくる。その面白さもやっぱりやめられない。